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ネットワークオーディオプレーヤー エンジニアズ フィロソフィ

NETWORK AUDIO PLAYER ENGINEER'S PHILOSOPHY

ENGINEER'S SPIRITS Interview01 Interview02 Interview02 HISTORY PDF版はこちら

【ENGINEER'S SPIRITS】ネットワークから広がる新たなオーディオシーンへ。パイオニアのエンジニアスピリッツが切り拓く未来。

アナログからデジタル、そして今、時代はネットワークへ。オーディオシーンの変化とともに、その楽しみ方のスタイルも大きく変わってきています。より多彩に、より便利に、より気軽に、ネットワーク技術の発展がもたらした自由は、オーディオの世界もさまざまな束縛から解放し、多様なスタイルを生み出しています。それは、音楽を楽しむ側だけではなく、発信する側にも大きな自由をもたらしました。携帯型プレーヤーなどへの音楽配信をはじめ、YouTubeやインターネットラジオのような気軽に楽しめるものからFLAC、WAVのハイレゾリューションファイルによるマスター音源まで、それはかつてない多様な広がりを見せています。私たちパイオニアは、そのすべてのサウンドを高音質で楽しんでもらいたい。
パイオニアは、オーディオメーカーとしていち早くハイレゾリューション音源やネットワークへの対応を手がけてきた歴史を持ち、さらにアナログの時代から弛まぬ努力を積み重ねてきたコンポーネント技術のノウハウが、脈々と受け継がれています。ネットワークオーディオプレーヤーN-50/N-30は、その機能やスペックの一つ一つに至るまで、パイオニアだからこそ実現したさまざまな提案があります。それは、ネットワークオーディオというコンポーネントの新たな未来へ続く、私たちの提案です。
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【Interview01】N-50/N-30の多様性とハイスペックは、コンポーネントとしての本質へのこだわり。

ネットワークプレーヤーで、コンポーネントとしての新しい楽しみを。

我々がネットワークオーディオプレーヤーを考えた時、何でもつながり、何でも聴けるということがまず第一でした。さらに、ここ数年のハイレゾリューションファイルの普及状況も念頭におけば、コンポーネントファンの方々にも十分に満足いただける音質であることも重要な条件です。その上で、使いやすさで選ぶのか、音で選ぶのか、どうやって楽しむのか、ということはユーザーの方々の考え方次第だと思っています。逆に、購入されてからユーザーの方がいろいろな楽しみ方を発見してゆく。そんな付き合い方ができるのが、ネットワークプレーヤーという存在なのではないかと思います。その意味で、192kHz/24bit対応も、Hi-bit 32 Audio ProcessingやUSB DACなどのハイスペックを実現しているのも、パイオニアにとっては当たり前のことなのです。特にN-50が、我々の予想以上に多くの方々から評価され、支持を受けているというのは、そういうことなのではないでしょうか。コンポーネントとして、さまざまな楽曲を聴き比べたり、接続環境によって伝送方法を選んだり、そうした提案があってこそのネットワークプレーヤーだと考えます。また、そういう新たな環境で以前に聴いた曲をもう一度聴いてみたくなる。新たなスタイルを楽しんでみたくなる。そんな風に思っていただけたら最高ですね。 ホームAV事業部 設計部 設計1課 小泉 智
■192kHz/24bitハイレゾリューション素材からCDソースや圧縮音源まで、多彩な対応をコンポーネントならではの高音質で実現。

音質の基本、低域の再現性を徹底追求した、Hi-bit 32 Audio Processing。

ホームAV事業部 開発部 技術開発1課 福島 尚高 今回、N-50 に搭載されたHi-bit 32 Audio Processingの bit拡張技術は、10年以上前に開発されたCDプレーヤーのHi-bit レガート・リンク・コンバージョンSの技術がそのベースにあります。高音質化の追求は、オーディオコンポーネントとしての本質的なこだわりですが、でもなぜ32bitなのか。それは低域の再現性の向上にあります。アナログからデジタルへ量子化する際に、音質的に最も影響を受けるのは微細な音の再現性もさることながら、低域の再現性です。そして問題なのは、その影響は低域だけに留まらず、その上に積み上げられてゆく低域に基音を持つ楽音の倍音成分にも影響を与えるということ。ゆえに192kHz/24bitというハイレゾリューション音源であっても、より高品位な再現力を獲得するためHi-bit 32 Audio Processingという機能を搭載しました。現在、収録スタジオでは64bitの環境が一般化しつつあります。オーディオコンポーネントである限り、できる限りその音に近づきたいというのが、私たちのこだわりです。また、製品の企画段階ではまだ未確定情報だった192kHz/32bit音源の登場。その対応ということも、常に最高の音を追求し続けるオーディオメーカーとして私たちは念頭におき開発を進めてきました。その音のしっかりとした骨格感の違いや存在感をぜひ味わってみてください。
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【Interview02】N-50/N-30の音づくりを導いてくれたのは、10年以上前に聴いた記憶の音。

パイオニアのハイレゾリューションファイルの原点は、1992年。

今話題のハイレゾリューションファイルですが、パイオニアの歴史は古く多くのオーディオファンに評判だった1992年発売のDATデッキD-07にまでさかのぼります。その時代はハイレゾリューションといった呼び名はありませんでしたが、D-07は倍速モードによる96kHzサンプリングによる録音機能を搭載していました。当時、ハイビジョンレーザーディスクプレーヤーHLD-X0を設計していた私もそれはとても気になる存在で、音を聴かせてもらった時に別世界の感覚を体験しました。人間の可聴帯域はふつう20Hz~20kHzといわれています。しかし、それ以上のものを耳以外のところで感じ取れる…と、確かに実感しました。

1枚のディスクとの出会いが教えてくれたチューニングの大切さ。

私が初めてハイレゾリューション再生機の設計を手がけたのは、1999年発売のDV-AX10です。それは世界初のDVD-AUDIO/SACDのコンパチブルプレーヤーということで、設計者の誰もが気合が入っていたのを今でもよく覚えています。そしてその時の試聴ディスクとして思い入れの深いのがチェスキーから出ていたLivingston Taylor が歌う Isn't she lovelyの1枚。これは最初の口笛がくせ者で、その後アコースティックのギターが左右に分かれて出てきます。ギターの音が左右に飛んだ後、いよいよLivingston Taylorが歌い出すのですが、この声が出てくると勝負は決まります。初めは口笛でつまづき、ギターでずっこけ、ボーカルが入るとTHE ENDと、チューニング開始時はさんざんな目に会いました。それでも日々積み重ねの調整を根気強く続けると、それはゆったり、たっぷり、濃密に空間を埋めるような音になり、改めて1枚のディスクの偉大さ、録音のすばらしさを教えてくました。
それから10年以上時は流れ、世にネットワークプレーヤーだとか、ハイレゾリューションとかいう文言をあちこちで聞くようになります。パイオニアでも市場のニーズに合わせ、これまでの実績やノウハウを活かして専用のネットワークプレーヤーを開発することになりました。そこで我々がまず初めにしたのは、国内外のいろいろなサイトからハイレゾリューションコンテンツを収集すること。その中でHdtracksのサイトを探していると、懐かしいタイトルが目に入ってきました。Livingston Taylor が歌うIsn't she lovelyがFLACの96kHz/24bitファイルで発売されていたのです。
ホームAV事業部 設計部技術1課 平塚 友久

記憶の音と重なり合った瞬間、完成したと直感しました。

ホームAV事業部 設計部技術1課 平塚 友久 さっそくLivingston Taylor が歌うファイルを手に入れ、期待に胸をふくらませて試作機で再生してみると、それはまったく別物の音でした。記憶にある音はゆったり、たっぷりと空間に満ちているのですが、目の前にある現実はまったく音がショボく、鳴っていないのです。この曲はこんなハズではない。製品の音づくりがまだまだなのだと痛感しました。あれから10年以上が経過し、メディアは変わりましたが同じ曲で音を調整していることに何か運命的なつながりを感じ、私は素直に自分の記憶に従うことにしました。とはいえ、当時と環境も使えるオーディオパーツも制限がある中では、チューニングの腕とノウハウが重要です。試聴の際はこの他にもさまざまな曲を使いましたが、日に一度はこの曲を使い、記憶の音とのギャップを埋めていきました。そして、それがイメージ通りの音になった時、このN-50/N-30のチューニングが完成したと直感しました。もちろん、この曲だけではなくこの他さまざまなジャンルの曲も再生し確認しました。当然ですが、それはどれも想像以上の音で鳴ってくれたことはいうまでもありません。Isn't She Lovelyはスティービーワンダーも有名ですが、私にとってはやはりLivingston Taylorが歌うそれが何よりも思い入れ深い一曲です。皆さんも機会があれば、一度聴いていただきたいと思います。
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【Interview03】筐体や回路構成など、基本設計は2chコンポーネントとしての高音質設計を。

ビルトクオリティの高さは、触っただけでも実感できるように。

ネットワークオーディオプレーヤーを2chコンポーネントのプレーヤーとしてどこまで設計にこだわるか。単にPCオーディオの延長と考えるならクオリティへのこだわりというハードルはかなり低いものになったでしょう。ですが、私たちの製品はアルミパネルの質感をはじめ、実際に触れていただくとさらに良くわかりますが、重量感や剛性感、そしてリジッドアンダーベースの手触りなど、確かな質感を感じていただけます。それは、外観だけでなく内部の作り込みやパーツの選択などもまた然りです。線材のスタイリングに至るまでバラつきを減らすためにより短く、基板によるパターン化を実施するなどこだわりました。ある意味、このようなこだわりはエンジニアとしての好みのような部分もありますが、銘機と呼ばれるものには必ずそうしたこだわりがあります。そして分かる人にはその辺がしっかりと伝わるもので、ある展示会にこられた方はRCA端子の配置などを見ただけで、「ちゃんと作ってるね」といった方がいました。さまざまな雑誌やネット上で高い評価をいただいているのは、そうしたことの証明でもあると思っています。
ホームAV事業部 設計部 設計1課 五木田 秀敏
リジッドアンダーベース

2chコンポーネントとしてのこだわりを隅々まで。

ホームAV事業部 設計部 設計1課 櫻井 康智
ネットワークオーディオプレーヤーが2chコンポーネントとして如何にあるべきか。エンジニアとしてのこだわりという点では、その基本的な性能や機能という面でもしっかりとした対応を隅々まで行っています。例えばクロックについては、PCのクロック精度やジッターの影響を配慮してUSB DAC機能でのアシンクロナス転送方式の採用や、正確な信号再生を行うための極めて高いクロック精度を可能にするハイアキュラシーマスタークロックの搭載など、スーパーオーディオCDプレーヤーとして評価の高いPD-D9 MK2などと比較してもパフォーマンスにおいて決して妥協することなく高い性能を追求しています。その他にも、N-50のPure Audio Modeでは単にDSPをバイパスさせるだけでなく、DSP専用の電源供給回路までOFFにするなど、ノイズに対するきめ細かな配慮はオーディオコンポーネントならではのものといえるでしょう。そうした対応のすべてはN-50/N-30が、単なるPCオーディオやUSB DAC、ましてやネットワークチューナーというような類のものとは位置づけが違う、2chコンポーネントのプレーヤーとしてエンジニアが確かなこだわりをもって設計していることの証です。
■高性能ツインEIトランス搭載、アナログ/デジタル電源分離の高音質設計【N-50】
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【HISTORY】パイオニアのハイレゾリューション(ワイドレンジ)再生およびネットワークオーディオ対応のあゆみ

1982年   CDプレーヤー誕生
1991年

CDプレーヤー PD-T09発売
20kHzを超える可聴帯域外成分の再生を可能にするレガートリンク・コンバージョン搭載

WAV規格リリース
1992年

DATデッキ D-07発売
96kHzハイサンプリング・ワイドモード搭載

 
1996年

CDプレーヤー PD-T07HS発売
ワイドレンジDACによるbit拡張技術を搭載したHi-bit・レガート・リンク・コンバージョンS搭載

1990年代後半
PCでのMP3の普及拡大
1997年

DVDビデオプレーヤー DV-S9発売
DVDオーディオ対応96kHz/24bitマルチビットオーディオDAC、
Hi-bit・レガート・リンク・コンバージョンS搭載

AVアンプ VSA-D9TX発売
世界初、DVD-Video対応の96kHz/24bit DAC搭載

 
1999年

DVDビデオ オーディオ/SACDプレーヤー DV-AX10発売
世界初、DVD-AUDIO/SACDコンパチブルプレーヤー192kHz/24bitマルチビットDAC搭載

Windows Media Audio(WMA)
規格リリース
2001年   iPod誕生 デジタル・オーディオ・
プレーヤーの普及拡大
FLAC規格(バージョン1.0)
リリース
2003年   iTunes Music Store誕生
(日本でのサービス開始は2005年)
2004年

AVアンプ VSA-AX10Ai-N発売
AVアンプで世界初のWMA9 Pro搭載。S/PDIFでPCとの接続に対応など、
ネットワーク音源への対応スタート

DLNA Ver.1.0発表
2006年   DLNA Ver.1.5発表
2007年

ハイクオリティオーディオシステム X-Z9/X-Z7発売
USBメモリー再生、iPod接続、DLNA経由の音楽再生対応

AVアンプ SC-LX90発売
DLNA1.0準拠ネットワークオーディオ対応、FLAC、WAVファイルにも対応USBメモリー入力搭載
(SC-LX90発売以後、VSA-LX70、VSA-AX4AHなど、ネットワーク対応AVアンプ多数発売)

インテグレーテッドアンプ A-A9発売
PCとの接続が可能なUSB入力端子搭載

スーパーオーディオCDプレーヤー PD-D9発売
レガート・リンク・コンバージョンPRO&HI-Bit搭載

マスター音源など、
ハイレゾリューション音源の
音楽配信サービスが始まる
2008年   192kHzスタジオ マスター音源の
音楽配信サービスが始まる
2009年

マルチミュージックレシーバー PDX-Z10発売
USBメモリー再生、iPod接続、DLNA経由の音楽再生対応および、
88.2kHzハイサンプリングモード搭載

 
2010年

AVアンプ SC-LX83発売
Hi-bit32/Hi-sampling Audio Processing(48kHz対応)、DLNA1.5準拠

国内でもFLACファイルによる
高音質配信が始まる
2011年

ネットワークオーディオプレーヤー N-50/N-30発売
Hi-bit 32 Audio Processing(192kHz対応)N-50
DLNA1.5準拠,FLAC/WAV192kHz/24bit対応 N-50 N-30

 
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