スピーカー

ピュアモルトスピーカー 芳醇なる音、深き森の中より。

樽からスピーカーへ

良質な天然素材が創り出す上質なサウンド

数十年の年月から生まれたスピーカー

ピュアモルトスピーカーに使われる素材は、長い年月をかけてウイスキーを育んだ樽。
ウイスキー樽の材料となるのは、主に北米産のホワイトオーク。ヨーロッパでは「森の王」と称され、木目が美しく伸縮や反りの少ないことが特徴の木です。良質の木を厳選し長期間乾燥。柾目取りと呼ばれる贅沢な方法で切り出すことで、年輪の中心から伸びる組織が閉ざされ、ウイスキーが漏れない樽材となるのです。
そして、いよいよ組み立てですが、樽は側板(がわいた:下の樽材の分解写真参照)を1本1本並べ、帯鉄で締め上げて密着させます。これは木の組織を傷めずに使用(ウイスキーの漏洩防止)するためで、こうしたこだわりの一つ一つが樽材を良質な材料として、再利用することを可能にしています。

〜森のオークが樽からスピーカーへ生まれ変わるまで〜

深く豊かな森をつくってきた、北米産ホワイトオークがウイスキーの樽材として利用されます。高級家具などにも利用されるオークは、まさに森からの贈り物です。

世界の代表的なウイスキーには必ずと言っていいほど使われてきたオーク樽。酒を熟成させる過程で、複雑な薫りやテイストをモルトに与え、美しい琥珀色のウイスキーを生み出します。

樽材には全て柾目板が使われます。樽に加工される段階で湾曲した板を、独自の技術でまっすぐに加工し直します。その側板(がわいた)を集成して、上質なムクの1枚板となるのです。

ピュアモルトスピーカーのエンクロージャーとして生まれ変わった樽材。伐採したての板材では再現できない雑味のない響きと独特の風合いを持つ質感は、樽材ならではのものです。

熟成した上質素材だけが生み出す音色

ピュアモルトスピーカーのキャビネットに使われるのは、この樽の側板(がわいた)と呼ばれる側面の板の集成板。ウイスキーの貯蔵を繰り返しながら数十年にわたりウイスキーと接してきたこの側板を軽く叩いてみると、切り出されたばかりの板にはない雑味のない深い余韻に満ちた音が響きます。
樽材を分析した結果、その高剛性は通常のパーチクルボードをはるかに凌ぎ、ヤング率は実に4倍以上。内部損失でも2倍近く大きいことが解りました。一般的にヤング率と内部損失は負の相関がありますが、樽材の長い年月の積み重ねによる変化はその常識を打ち破るものです。これは、ウイスキーとホワイトオークがつくり出した一つの神秘といえるでしょう。この上質な素材をアンティーク家具や工芸品のように、独特な風合いと木目の質感を大切に活かし、最先端のスピーカー技術で仕上げたのがピュアモルトスピーカーです。その奏でる豊かな余韻と薫り高き音色をぜひご堪能ください。