MCACC Pro使いこなし術
今あるシステムを活かしてDolby Atmos®を楽しむためのQ&A
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1.
- TOPスピーカー選びのポイントは?
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TOPスピーカーから再生される音声にもしっかりと低音成分が含まれています。理想としては、低域までしっかり出せるスピーカーを設置することがおすすめです。
■参考:今回の実験スペースとなったパイオニアの第4スタジオで使用しているS-CN301-LRの再生周波数帯域は、45Hz~40kHzです。
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S-CN301-LR(参考例)
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2.
- TOPスピーカーが理想の位置ではない場合の調整方法は?
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MCACC Proの測定後にマニュアルMCACCで調整します。MCACC Proはフルオートで、EQタイプはFront Alignをおすすめします。
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マニュアルMCACCメニュー画面
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3.
- マニュアルMCACCで調整する順番は?
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MCACCのマニュアル調整の順番は、スピーカー距離補正、チャンネルレベルの調整、音色を調整するEQ補正の順に行うようにしてください。
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Fine SP Distance
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Fine Channel Level
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EQの調整
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4.
- 設置距離の補正のしかたとポイントは?
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設置距離は、MCACC Proの測定後にマニュアルMCACCで調整します。メニュー項目は、スピーカーまでの距離の微調整「Fine SP Distance」(上に掲載)を使用します。
補正は、MCACC Proで測定したTOPスピーカーの距離を、理想のTOPスピーカー位置を想定して実測した値に数値を調整します。 -
Fine SP Distance
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5.
- スピーカー出力レベルを調整する時のポイントは?
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出力レベルは、前序のようにスピーカー距離の調整後に、マニュアルMCACCで調整します。メニュー項目はスピーカー出力レベルの微調整「Fine Channel Level」を使用。選択したチャンネルとそのチャンネルに対して基準となるチャンネルからテストトーンが再生されるので、リスニングポイントから両方のテストトーンが同じ大きさに聴こえるように調整してください。
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Fine Channel Level
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6.
- 周波数特性の補正(EQ補正)のポイントは?
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EQ補正は、距離、レベルの補正をした後に、前序の2項目と同様にマニュアルMCACCで調整します。メニュー項目は「EQの調整」を使用。この調整も選択したチャンネルとそのチャンネルに対して基準となるチャンネルからテストトーンが再生されるので、リスニングポイントから両方のテストトーンが同じ音に聴こえるように9つの周波数帯域を調整します。
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EQの調整